パチ パワフルの出来事2
その時、店員は不思議そうな顔をしていた。
「さっきまでの意味不明な質問攻撃はなんやったんや?」
そんなことを言いたげな目で私を見ている。
店員のそんな軽蔑の眼差しを受けながら、
もう私は。。。
今の私は店員への興味などなくなってしまった。
いや一切ないと言っても過言ではない。
というか最初から100円に釣られて、店員のアンラッキーナンバーの縦3列並びのフィーバーの発見と兄ちゃんのラッキーナンバー札の回収を阻止するという目的のための行動であったため、私は彼(店員)に興味はなく、もう無関係でいたいのだ。
私の興味は兄ちゃんのラッキーナンバーの生死にあった。
いざ、台へ戻ろう!
崇高な役目を終えた私は、凱旋帰国*1の気分だった。
が!
そこでは衝撃の事実が待っていた。
なんと!!??
と語る前に、兄ちゃんのラッキーナンバーの生死について解説しよう。
結論から言うと、兄ちゃんは耐えた。本当によく頑張った
店員を阻止する私が暗躍する中
兄ちゃんにとっては・・・
- いつもより長く感じる大当たりラウンド時間
- いつもより遅く感じる玉のはじき
- いつもより楽しくないフィーバーtime
- 隣で当てて、喜ぶMへの沸々と高まる怒り
- 募る私への期待
あらゆる焦燥をかかえ、まな板の上の鯉のような貴重な時間を過ごし、
12・・13・・14・・15・・R
経過していった。
「もう少しだ!頑張れ。」
じゃなくて、「バレるな。この縦7フィーバー。」
彼はそう思っていたに違いない。
そんな努力の甲斐もあって
彼はついにやりきったのだ!
そう最後の16Rを消化して、フィーバーを終了させきったのだ。
『 よくやったな!(^^)! 素晴らしい!!おめでとう! 』
私は言葉には出さないまでも、心の中で彼を称賛した。
これで店員をガードした価値があったものだ。
私は自分の台で朝から3万円突っ込んでいることなどすっかり忘れ、祝福のひとときを
過ごした。
友人Mは、単発で終わり、タバコを台に置いてキープして玉を計量器に持って行った。
店員もMへの対応で、我々の目の届かないところまで移動した。
もう何も恐れることはない。
そして嬉しいことに兄ちゃんは忘れていなかった。
義理堅く、そして誠実に
約束のアレだ(*´ω`*)
・・・斯くして私は¥100という報酬を得たのであった。
2人はお互いの健闘を称え、喜び合った
しかしながら
その喜びの時間は
長くは続かなかった。
*1:凱旋(がいせん)とは「戦いに勝利し、帰ってくること」を意味する言葉です。
転じて「成功して帰郷(ききょう)すること」という意味でも使われています。
帰郷は「ふるさとへ帰る」という意味の言葉です。