店員のおばちゃん「あれ。別によけた肉・・・どこや？」 何やら小分けした肉を探しているようだ。 もちろん剛腕ラリアットで首を駆られたコディアックヒグマの肉のことだ。 食材としてはまだまだ余裕があるはずだが、一生懸命に探している。 私は会計も終え…

小生「スタイルのいいお姉さん！教えてください。」 店員のおばちゃん「なにを？」 彼女はクルッと振り返った。 小生「あの～さっき奥に生息していたと思われる猛獣らしき生物のことなんですが、オーダー通す時に『コディアック』て言ってましたけどあれひょ…

ガシャガシャ！ オーダーと同時に鉄柵が開放される音が聞こえる。 ヒグマらしき生物『グォー！グォー』 店員のおばちゃん「これ、あんた。おとなしくしなさい！」 ヒグマらしき生物『クォ～ン。クォ～ン。』 なんか弱々しい助けを懇願する声が奥から聞こえる…

屈強な強者「あ～あ。せっかく６万円も投資したにのたったの３回かよ。ま～ラッキーナンバーで持ち玉やし、このまま打って様子みるわ～。」 小生「そうっすね～。」 私はこのまま打っていても、なんぼでも現金を溶かすエキサイティングな殺人マシーンだと悟…

あれから時代は流れてCR機になった。 我々はパチンコを打ち続けていた。 最近エナ男が、CR機を勧めてきた。 最初は、なんか1/394.3という確率にビビらされて打つ気すらしなかった。 いつも打っているフィーバーパワフルⅢやフィーバークィーンとかは、1/230～…

もうかれこれ〇〇年以上前のことだが、忘れもしない。 花百景を専門に打つある男が存在した。 名前は今だに分からない。 故に我々はその男の名をこう呼んだ。 姓：エナ 名：ハイ 字：男 但し、直接姓+名で呼ぶのは失礼に当たりますので、Sとの間では彼のこと…

Sが私に力説する。 これに騙されてはいけないことは十分に分かっている。 人に金を借りて返済すらしていないパチンコ依存症の人間が言うことを信用してはいけないことは、過去にも痛い目に遭っている私にとっては当然のことである。 しかしSは今回は理にかな…

Sは猛ダッシュで逃げる。 「は、は、早いアイツ。」 こうゆう時の人間の足はマジで速い。 人間は普段、己の実力の10～20％しか使用していないそうだ。 いざ窮地に追い込まれると発揮する力・・・ 俗に言う『火事場のクソ力』？？ それがコレだ。 私も経験が…

私はニューヨーカーを打っていた。 現在のゴミ羽根物は打っても打ってもチャッカーが玉を拾ってくれず、全然羽根が開かないが、当時はよく開いた。当たる当たらないは別として… 100円で2回くらいは開いたかな？ 500円で『２』に2～3回入ってくれてたかな？ …

私は中古自転車に乗って別の店舗へ移動した。 真夏の暑い日だ。ボロイ自転車コギコギするのは疲れるが、頑張って他店へ到着して館内の涼しいクーラーを堪能した。 『今日は何打とうかな？この前はたぬ吉くんで勝ったけど、翌日に限りないX連チャンで2万円負…

もうこうなるともっと意固地になってしまう。 Sだけではなくパチンカーは皆そんな経験がお有りだろう。 私はSを探していた。 『おそらくエキサイトコーナーにいるのではないか？負けが続いて苦しんでいるのではないか？もう手持ちの金がないんではないか？』…

ここでパチンコをやめておけば良かったのだが、Sはどうしても先日のエキサイトの30万円勝ちが忘れられなかった。 彼の日常生活では常にあの大連チャンが脳裏に思い浮かぶ状態である。 数日後から、当然の如くSはエキサイトでの負けが始まり出した。 ・早朝の…

店内にアナウンスがまた流れた。 パチ屋「え、え、ええ、エキサイトぉ～！！ ○○○番台。な、なな、な、なんと20連チャン！20連チャン！スタートおめでとうございます。館内にいらっしゃるお客様も、○○○番台にお負けになりませぬよう、ジャンジャンバリバリぃ…

もう理屈ではないんだ。 頭は冷静に有り金の投入への抵抗をしていても、身体が…腕が…右手が勝手に財布の現金に手を伸ばしてサンドウィッチにお金を投入してしまうんだ。 取り戻すこと、周囲の雰囲気にのまれること、Sに追いつくこと、色々なことが脳裏をよぎ…

私はSの大当たりを横目に、エキサイトコーナーを離れた。財布の中身が残金1000円の私にとって、Sの7揃いは、胃が痛い思いであった。羽根モノへ移動する際にはSは2連チャン目に突入していた。ひょっとしたら天国モードに移行したのかも知れない。 エキサイト…

少し時間つぶししてから、お昼すぎにエキサイトのシマへ行った。 運よく台は空いていた。 ある程度のところでその日の出る台が特定されたため、他の人は違う機種へ移動してしまった後のようだった。 私はSと並んでエキサイトに座り、打ち方やルールを教えて…

Sの身の回りで起きた不幸な出来事なのである。 彼は性格がおとなしい青年であり、朝一の軍艦マーチと同時に始まる屈強な荒くれ者達が集まる無法地帯への侵入は極力避け、そのおこぼれを拝借できれば満足するような感じの男だった。おそらく過去に私同様、物…

これは私の実体験ではないが、思い出すだけで気分が悪くなる出来事であった。 私がパチンコ屋へよく通っていた頃、パチ屋でよく話す友人Sがいた。 私と仲良くなる男ということもあって気さくで、性格はおとなしめな印象のいい青年であった。私達はパチ話で少…

この店舗にもフィーバーパワフルⅢはあった。 しかし、朝から１回も７７７を揃えていない私は、フィーバーパワフルⅢには 興味が無かった。 ・・・おそらく今日だけやけど… パワフルのシマは通り過ぎ、レジェンドに照準を定めた。 『これだ。この台だ。このア…

学生寮についた。 『あ～疲れた。今日も講義を受けずに無駄な時間を過ごしたなぁ～。 寮の晩飯の時間まで、まだ長いな～』 そんなことを考えながら、本日の３万円負けについていろいろと考えた。 やはり思い返せば思い返すほどムカツク。 『実は昨日もパワフ…

またか…この展開… 店主はジッと黙っている。 しかし、今回は気弱な私だけではない。 ちょっと品がない美人中年女性が、味方にいる。 私は非常に心強かった。 小生「お姉さんもですか？ この中古自転車屋の鍵には困ったもんですね～。」 美人中年女性「あんた…