パチ パワフルの出来事3
兄ちゃんは、安堵の表情だ。
私も役目を終え、ホッとしている。
店員も近くにはいない。(もう、近くおっても問題ないが。)
M君が、こちらに向かって帰ってきている。
そんないつもの平穏な日常が、またやってくると思っていた。
再び、突っ込んだ多額のお金を回収するためにフィーバーパワフルに集中できると思っていた。
が!
「リーチ!!」*1
兄ちゃんの台にリーチがかかった。
「ん?前回の大当たりが終わって間もないぞ?」
「こ、これは、もしや!?」
そうだ。保留玉リーチである。
当時の機種は熱いのだ!
今の機種のように期待だけさせて、外れ続けるようなことはない。
今の言葉で言うと、いわゆる激熱*2だ!
脚注説明もあるが、当時の個人的体感確率は約:90%以上!!
外れたらショックで自殺したくなるくらいの確立だったような気がする。
『やったな。兄ちゃん!!』
声は出さずとも、心の中で祝福し、私も笑顔になった。
小生「どれ?こりゃ当たるで。」
そんな風な言葉だっただろうか?
優しく兄ちゃんに声をかけたが、兄ちゃんの様子が変だ。
一体どうしたんだ?
せっかくの保留玉リーチかかってるのに!?
もうこの令和の時代*3じゃ、当時のこんなワクワクする気分は決して味わうことはできないぞ。もっと喜べw
と思いながら、保留玉リーチがかかった台を覗き込んだ。
小生「・・・」
兄ちゃん「・・・」
M「うーむ。」
夢夢ちゃん『メロン過ぎたよww』
そう。
これがあるんだ。パワフルには…
ラッキーナンバー制には…
嬉しいか嬉しくないか良く分からない、この感覚。
もうお分かりだろう。。
そうだ。その保留玉リーチは、前回と同じく縦7リーチだった…
メロンを過ぎ、7のケツが見えた。
いつもだ。
そう!
いつもこの瞬間はもっとも短く、もっとも長い瞬間である。
M「来るぞ!」
兄ちゃん「うおぉぉぉ;ぉぉぉーー!!」
夢夢ちゃん『ラッキーチャチャチャ フィーバー! がんばってねw』
連チャンだ。
当たってしまったのだ・・・ 縦7で…
斯くして、兄ちゃんは再び地獄の16Rを耐えるのであった。
*1:パチンコで図柄の変動によって大当たりを期待させるアクションをいう。麻雀用語で「あと1枚でアガリになる」状態を「立直(リーチ)」という。現在のリーチは「あと1つですべての図柄が揃う状態」とは限らず、図柄の変動によって大当たりを期待させるアクション全体を「リーチ」と呼ぶ。
*2:
激熱とはパチンコやパチスロで用いられる用語で、大当りする可能性が高い予告やリーチの演出を指す。
機種によって差はあるが、大当たりが確定するものを除いて期待度上位2、3個の予告・リーチを「激アツ」と呼ぶことが多い。大当り期待度が表記されている機種では、概ね大当り期待度が50%以上となっているものが激アツとされている。