パチ パワフルの出来事4
また1Rからだ。
周囲は羨望の眼差しであるが、兄ちゃんは決してそうではない心境だった。
また動く身体。クネクネ動かす不自然な軽運動。
全ては店員からラッキーナンバーを隠し、我々のゴールである16R消化まで
縦7フィーバーを隠し続けるためだ。
長いんだ。
こうゆう時のラウンド消化時間は。。。
兄ちゃんは、Mに再度同じ要件を依頼しようとしていたが、前回のMの危機回避能力の有無に不信感を抱き、私にまた要件を言ってきた。
兄ちゃん「なぁ~あんた。」
小生「フッ…」
兄ちゃん「おぉ~あんた(*´ω`*)。」
小生「説明はいらない。アンタの要件は分かっているつもりだ。」
兄ちゃん「助かる。アンタなら無駄な説明を瞬時に理解してくれて、この任務を任せることができる。」
小生「うむ。」
小生「心配することはない。では御免。」
と、言い私は再びカウンター付近で立っている店員に向かって歩いていく。
1歩1歩進みながら、策略を張り巡らせる。
そう。一定時間なんだ。無限の時間ではないのだ。
自分自身に言い聞かせ、店員へと前進を続けた。
のだが!!
その時、私は重大なことに気づいてしまった。
店員に兄ちゃんの縦7フィーバーがバレる… 云々
いいや、そんなことではない。
もっと本質的なことだ。
私は悩んだ
「どうしたものか?」
そうなんだ。
人の心配をしている時じゃなかった。
朝から3万円以上突っ込んで、もう持ち金がなかったのだ。
これはピンチ。
もう寮*1に帰らざるを得ないのか?
そう思いながら落ち込んでいたが、私は機転を利かせた。
「そうだ兄ちゃんに、また成功報酬をいただこう!」
思い立ったが吉日*2
もうそうなれば定員など、まずはどうでもいい。
店員への阻止行動は後回しだ。
そう考え、体を捻らせながら一生懸命に耐え続けている兄ちゃんに対して
小生「お見苦しい姿の必至な貴殿に対し今回も精神面で窮地の逼迫した状態の中、こんな話しをするのも気が引けるのだが…」
兄ちゃん「なんだ?店員ガードの任務はどうした?」
小生「今、何ラウンドかな? おっwまだ5Rか。長いやろ? 今回もw」
兄ちゃん「何が言いたいんじゃ。はよ仕事せーや。」
小生「まー待て。その前にもっと大事な話しがある。」
兄ちゃん「なんだ? その話しと言うのは?」
小生「今回の報酬の件だが…」
兄ちゃん「おう。そうだな。やる。ホレ。」
兄ちゃんは、私に再度100円を渡してきた。
・・・