パチ パワフルの出来事5
自分の朝から突っ込んだ金額を換算しながら、いろいろと思考を張り巡らせたが
今回の報酬には内心不満があった。
しかし、困った時はお互い様と思いながら、
と、更なる成功報酬を期待して、私は再び店員に近づいた。
『う~む? 今度は何の話題から攻めようかな~?』
そんな感じで歩きながら考えている。
そして、ついに店員さんと目が合い、何か言葉を発っさざるを得ない状況になった。
特にいい言葉が思いつかん。
が、ま~とりあえず
小生「あの~。」
小生「フィーバーパワフルで3万円負けたんですけど…」
店員「ほ~。そやな、アンタ朝からずっと打ってたしなぁ~。」
店員「それで、それがどないしたんや?」
小生「この店でーへんがな。むこうのパーラー〇〇〇〇の方がもっと出とるで。」
店員「いや、アンタが打っとった台が悪いんや。別の台で取り戻しーな。」
小生「いや、無理。この店ボッタクリや。」
店員「他の台はボチボチ出とるがな。別の店行くんやったら他のフィーバー機か権利物でも打ちーな!」
小生「でも僕、もうお金ないし。」
店員「当店の隣に、借りれる店あるでw」
小生「あ~。それ、サラ金やろ?」
店員「そうや。サラ金や。でも借りてったらええんちゃう?。君のような見るからに、低所得者の貧乏人でも5万くらいは借りれるはずやから。」
店員さんには結構核心に迫ることを言われたが、私の目的は兄ちゃんの縦7揃いフィーバーの発覚を阻止することであったため、腹の中が煮えたぎる思いをグッと堪えて、そのまま過ぎ去ろうとする店員に再び声を掛けた。
小生「サラ金の場所どこ?分からへん。」
店員「右隣の店舗や。」
小生「初めての店やし、借りる方法が分からん。ついてってくれへん?」
店員「いや~忙しいし。」
小生「そう言わんと。頼む! 100円やるから。」
店員「りょ!」
そんな流れで店員と一緒に店外の無人契約機に行こうとした。店員は「休憩時間を店長に申請してくる。」ということで、しばしこの場を離れた。
私は待っていたが、すると後ろから肩をボンッ!と軽く叩かれた。
後を振り返るとMだった。
そう。。。店員との会話は結構な時間が経過していたようだ。
Mは私に言った。
M「もういいぞ。あいつは耐えた。再び耐えたぞ。」
小生「そうか…」
私は再び仕事終えた感覚であった。
目的は達成された。
さぁ~台に戻ろう!
私は、休憩時間の申請に行った店員のことなどすっかり忘れ、再び凱旋帰国気分で兄ちゃんの隣の席に1歩1歩、堂々と歩を進めた。
小生「やぁ~。良かったな。」
私は笑顔で兄ちゃんに声を掛けた。
が!
兄ちゃんの表情どうも浮かない様子だ。
どうしたんやろ?
と思いつつ、私は兄ちゃんの台を覗き込んだ。
すると、そこには再び衝撃の光景が待っていたのだった…