パチ パワフルの出来事6
リーチッ!
大きな音が鳴るとともに、再び台がピカピカと光った。
保留玉リーチだ。
また保留玉でリーチが来たのだ。
これが当たったら3連チャン*1だが、
兄ちゃんの表情を見てなんとなく悟った。
ひょっとして、また縦7け?
そうんな感じで台を覗き込んだら、なんと
オールフルーツリーチだった。
彼は興奮していた。
リーチを覗き込むと同時に彼の顔を…特に目を見てみると、瞳がフルーツだった。
図柄が通過する度に首を縦に振っている。
『スイカで止まれ!オレンジで止まれ!なんでもいいから果物で止まれ!』
て首のカクカク動きが物語っていた。
とても心境は分かることと、結果がどうなるか面白いのでそのまま見ていた。
短くもあり相当な緊張が継続するこの瞬間。
我々はこれが楽しくてフィーバーパワフルをやっているのだ。
ちなみにメロンは野菜だ。
兄ちゃん「うぉぉぉぉおおおお~ ソコ!止まれぇぇぇぇぇえええ!!」
兄ちゃん「おい。お前も過ぎるのかYO。」
どうやら、オールフルーツリーチ最後の関門に到達してしまったようだ。
そう。
我らパチ狂い、最後の希望の果物。
高級品のメロンだ。
兄ちゃん「いけー!」
との叫び声も空しく、残念ながらメロンは顔を出さなかった。
肝心のメロンはケツだけ出して止まったのだった!
いや~残念、残念、、
世の中、そう上手くはいかない。
と思いながら、兄ちゃんに対して
小生「まだ保留1個あるから、それに期待するんだ。」
と励ました。
兄ちゃん「そやな。でもめっちゃ悔しい!!」
とか言いながら雑談していると、次の回転が始まった途端に
また再び!!
リーチッ!
夢夢ちゃんの声が台から響き渡った。
小生「おお~。やるやん!最後の希望が来てくれたやん!」
と、またまた兄ちゃんの台を覗き込んだら、
小生「へ?」
M「うひゃwまたけ。」
兄ちゃん「・・・」
そうだ。たまにあるんだ。この嫌がらせ…
当たるかどうかは分からないが、
また長い旅が始まるのか…
縦7リーチだ。
またまた札を撤収される縦7リーチだ。
こ、これは!! ていう感じだ。
中央絵柄は、立ち止まることなく快適にスムーズに進んでいる。
中央の【7】に向かって…
兄ちゃん「あ~!あぁぁっぁぁっぁああああああ!!」
彼の心境としては、持ち球で打ち続けたいか、でも当たって欲しいかの、どっちつかずの心境であることは、よく分かる。
私が彼の立場なら当たって欲しい。そして全部、玉の計数機に放り込んでサッサと帰るか、その後は無難にマジックカーペットでも売って、勝ちをちょっぴりだけ伸ばして帰りたいと考えるだろう。
しかし、私は私。彼は彼。
十人十色*2という諺通り、人間とはそれぞれ違いのある生き物である。
刻々と迫る勝負の結果に
彼がどうゆう行動、どうゆう発言をするか非常に興味を抱き
中央【7】の行方を見守っていたのであった・・・